私が個人輸出ビジネスをはじめてから、もう9年以上が経ちます。

嬉しかったこと、悲しかったこと。意外なこと。

色々な経験をしてきました。

全部話したいのですが、とんでもなく長くなってしまうので、本日はこれまで私が経験してきて特に伝えたいこと「個人輸出ビジネスで失敗しないために知っておくべき2つのこと」これについてお話をしていきたいと思います。

この記事は、あなたの金銭・精神を守るためのものなので、ぜひ最後までご覧ください。

では早速本題に入っていきましょう。

個人輸出ビジネスでやってはいけない2つのこと

これからあなたが個人輸出ビジネスを始めるのであれば、絶対にやってはいけないことがあります。

それがこの2つです。

  • 後払い
  • 値下げ

では、なぜこれらはやってはいけないのか?

この理由を具体的に説明していきます。

後払い

「商品を受け取ったらお支払いするので、先に商品を送ってくれませんか?」

このように言われても、絶対にYESと言ってはいけません。

理由を言わなくても予想つくと思いますが…..

….そうです、いきなり連絡が取れなくなり、約束を守ってもらえないことがあるからです。

過去に私も、お金を受け取るまえに商品を送って、連絡が取れなくなったことがあります。

何度か取引したことがある人だから大丈夫だと思い、商品を送ったのですが、

「今、旅行中だから自宅に着いたら支払います」

とメールが来てから、それ以降返信がない…ということがありました。

金額は3万円ほどだったので、大したことはありませんが、これは金額の問題ではなく、使い捨てにされたことに対して私は相当ショックを受けました…。

これまで「日本の話」や「家族の話」をしてきて、たった3万円のために切られるのか….と思うと悲しくて悲しくて。

私以外にも、後払いが原因で−200万円以上の資金を失った知人がいます…。

なので後払いは絶対にしてはいけません。

値下げ

ある日、あなたの元にこのようなメッセージが来たらどうしますか?

「もっと値下げしてくれたら、あなたから買います」

このように言われたら、頑張って値段を安くしてお客様のために販売しますか?

もしかすると、輸出ビジネスをはじめたばかりの頃なら、商品を販売するのに必死で自ら値下げをしてしまったり、赤字でもお客様が喜んでくれれば….

と思って値下げをしてしまうかもしれません。

実は言うと、私は過去にこのようなことをしていた時期がありました。

この経験から私が学んだことは、、

お客様のためと思って値下げをしても、これは相手から見るとただの都合の良い存在でしかない、ということです。

このような人は、料金を少しでも他者より高くすると、他のところへ飛んで行ってしまいます。

残念ながらこのような人と、良い関係性は作れないので、値下げ要求されたらキッパリと断りましょう。

それじゃないとムダな時間・労力を使うことになります。

お客様は神様ではない

私はこれまでの経験で、2種類のお客様がいることに気が付きました。

それがこの2種類です。

  • 親友のように長く付き合っていける人
  • 人をモノのように扱う利己主義的な人

この2種類です。

すべての人に対して神様のように対応していると、精神的にドッと疲れ、大切な時間を奪われ、本来のお客様へのサービスの質が悪くなってしまうかも知れません。

なのでお客様と一括りにするのではなく、将来良い関係を築ける人とだけ関わって行く必要があります。

イソップ童話から学ぶ「友人との付き合い方」

これまでの話に似たイソップ童話があります。

紹介しましょう。

二人の旅人と熊

二人の男が旅をしていた。

ある大きな森の中の道を歩いていると、目の前に一頭の熊が現われた。

それにいち早く気づいた一人は、

友達にかまうことなく急いで近くの大木によじ登って、身を隠した。

もう一人の男は逃げ遅れてしまい、

仕方なく路面に倒れて死んだふりをした。

熊は生きた人間は食べるが、死人は食べないという話を聞いたことがあったのだ。

熊は鼻をクンクンさせながら、男の臭いを嗅ぎはじめた。

男はジッと息を殺し、辛抱強く死んだふりをしていた。

しばらくすると熊はあきらめ、森の奥に姿を消した。

熊の姿が見えなくなると、木の上に隠れていた男が降りてきた。

「ずいぶんしつこい熊だったねえ。

熊が君の体を嗅ぎまわったときは本当にヒヤヒヤしたよ。

ところで、あの熊は君の耳もとに口を近づけて、

何か話しているように見えたけど、何か言ったのかい?」

もう一人の男は答えた。

「ああ、熊の奴は確かに言ったよ。

友達が危険な目にあっているのに、その友達を見捨てて、

自分だけ逃げてしまうような薄情な人間とは、もう一生旅をするな、と。」

引用元:Wikipedia

二人の旅人と熊の物語が、「どういう友と旅をするか」という問いだとするなら、

旅を人生の例えと解釈すると「どういう友人と人生を歩むべきか」という問いに広げることができますよね。

哲学者アリストテレスは、友人関係になる動機として、この3つをあげています。

  • 有用性に基づく愛(役に立つから)
  • に基づく愛(愉快で楽しいから)
  • に基づく愛(人間性に惹かれて)

「有用性」や「快」に基づく友人は、ある種の道具のようなもので、自分にとって何かしら良いものが得られるから付き合っているのです。

道具は代替可能なので、この関係は移ろいやすいのに対して、「善」に基づく友人は、道具なんかではなく替えの効かない人間になります。

これは自分が得られるもの以上に、相手がよくなることを願っている点で大きく異なりますよね。

このような友人が多くいる人は、ビジネスだけはなく人生が上手くいくと思いませんか?

最後に

先ほどのイソップ物語は、人生だけではなくビジネスにも同じことが言えます。

もしも、

  • 商品を受け取ったらお支払いするので、先に商品を送ってくれませんか?
  • もっと値下げしたら、あなたから買いますよ

このようなことを言ってくる人は、あなたの本当の友人(お客様)ではありません。

なのでキッパリと断るようにしましょう。